(前部省略) ……今日の男で確か、九人目になるはずだ。 情報としては、そこそこの危険レベルのものを持っていたようだったが、 それでもまだシキを暗殺しようと計画するグループの核心に触れていない。 一体、後何人の男を誘いこみ、そして殺せばいいのか。 アキラには分からない。 「……それでも、いい」 自分の欲望でシキを穢す事無く、逆に守る事へと繋がってくれれば。 シャワーのコックを捻りながら、アキラはポツリと呟いた。 降り注ぐ雨のような湯が、全身に降り注ぎ汚れを全て流していく。 その様子はまるで自分の罪も一緒に流していってくれているようで、 温かな湯気が立ち込め始めた浴室の中でアキラは静かに目蓋を閉じた。 ただ愛でられるだけの人形で構わない あの人を守りながら 傍にいる権利が欲しいだけ―――……… 「大丈夫だ。遠慮はいらない…」 自分の部屋のドアを開けて直ぐ後ろに続く男を振り返りアキラは静かに微笑んだ。 やや目深に被った帽子から覗く黒髪が何処となくシキの髪に似ている。 そんな印象を受けた今日の男は、アキラを浅ましい性対象として見ていただけの男達とは違った。 流石に中枢を仕切っている男は、今までの捨て駒とは違うか。 男を視界の端に収めながら、アキラは心の中で呟いた。 ドアの付近から、さりげなく相手の出方を窺う。 様子を見ているだけなのに、緊張が背中を走り、手に汗をかいているのが分かった。 鋭い瞳の中に、警戒の色を隠す事無く自分を見つめてくる。 その強さに思わず、息を飲んだ。 アキラにとってたじろぐ事など久方ぶりの事だ。 調子が狂わされそうになる。 また硬い表情のまま軽く一礼して部屋へと足を踏み入れる男を見つめ、アキラは緩く頭を左右に振った。 相手をその気にさせて、抱かせて。 肝心な情報を聞き出して、 何をすれば良かったのか、普段とは違う男の反応に僅かであるが戸惑いを隠しきれなかった。 (後部省略) オフ本「DOLLYs 〜暗殺人形(ED2)〜」一部抜粋 | ||
「DOLLYs」の話の中のシキアキED2です。この話の中のアキラはシキには一切抱かれておりません(笑)
でも性描写はありますよ〜(笑)精神論で突っ込んだ作品です。
そしてED3の方はばっちり、シキアキですよ。こっちの話は6割方性描写です(笑) ◆γуμ‐уд◇ |
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