個人指導



「啓太…」

優しい あなたの声が俺の耳によみがえる。

授業中でも 簡単に。

抱き締められる腕の力強さと鼻先を擽るあなたの匂い。

全てが 大好き。



「篠宮さん、今日和」

弓道着に着替えて、神棚に一礼してから俺は弓の弦を張り直していた篠宮さんに元気よく挨拶した。

「啓太。今日も練習か?」

偉いな

すぐに振り返って、ニッコリ微笑んでくれる。

俺の 愛しい人。

「はい!…篠宮さんがいるからですけどね」

へへへ…と照れ隠しに笑って本音もさり気なく付け足して、俺は頬をかいた。

声も 笑顔も 弓道着を着たりりしい姿も

忘れられない。

いや 忘れたくない。

篠宮さんが俺を全てで抱き締めてくれるから。

「だから今日もよろしくお願いします」

笑いながら頭を下げれば、篠宮さんもこちらこそと、頭を下げた。

ほんの少しだけ

その頬が赤らんでいたのは、俺だけの秘密。



FIN


いやぁ!初めての篠宮×啓太です。 意外に…バカップル的な出来上がりですが。本人真面目に書いていたんですよ、これでも。 本当は啓太を叱咤激励する話になるつもりが…いつの間にかこんなラヴラヴ話になってしまって… しかも高校生らしいとても爽やかなお話です(自爆)どうやら私は動かしやすい人間でないとエロは書けない 模様です(死)
◆γуμ‐уд◇

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