温かな手のぬくもりは ずっと昔 繋いでくれたあの優しさ 「…ご馳走様っと。あ、啓太、次移動だぞ?」 先にアイスを食べおわった和兄の顔がひょいっと俺の顔を覗き込む。 転入当時、親切に そして気さくに俺に笑いかけてくれたあの頃と全く変わらない、笑顔と一緒に。 「あ…うん」 すぐ用意するから 俺は頷いて残っていたアイスクリームを口の中に放り込んで、教科書とノートを机の中から取り出した。 笑いかけた笑顔は ずっと前に俺をあやしてくれた時と全く変わっていなくて いつも甘えてしまう。 「お待たせ、和希」 席を立ち上がって教科書とノートを抱えたまま、俺は和兄の腕にぎゅっとしがみついた。 昔、本当のお兄さんとして慕っていた人は 今、大っ切な恋人で 俺の学園の理事長でもある。 だけど 「よし、いこっか」 そうやっていつも優しく微笑んでくれるどの和兄も 「うん!」 俺は 大好きだよ? 「和兄…」 俺は小さく名前を呼んで、囁くふりをして顔を寄せみんなに気付かれないようにチュッと触れるだけのキスを、した。 甘い バニラクリームの味がした。 FIN | ||
…あ、あまっ!甘すぎですよ。そして「キスの味はバニラクリーム」 って…(滝汗)我ながら己の脳味噌の腐り具合に感心してしまいます。まぁ…ハードな話も危ない人ですけどね。 私、加減というものが出来ないようです。 ◆γуμ‐уд◇ |
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