帰路


永遠の光をこの手に

星屑を集めて大河に

しかし膨大な昨日の続きは

必ず己を支配しようとするだろう



絶対の闇を我が手に

虚無を束ねて蟒蛇に

しかし身を裂くばかりの血脈は

必ず己を引き寄せようとするだろう



なあ、鈴蘭灯よ。夜に点る花よ。



お前は 変わらずに夜を照らし続けるのか。



急がず緩まず、

奢らず自欺せず、

照らしていくのか。



平等に笑いかけてゆくのか。



小さなため息を路地に残し。

やがて男の背中は暗がりに溶けていった。




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