嘘吐き。 皆 同じ目をしてた。 冷たくて、まるでガラス玉みたい。 決して私を映さない瞳。 でも、これからは心配ない。 守ってくれるの。 銃が。 ガラス玉なんて砕いてくれる。 戯れ言なんかかき消してくれる。 これを向けると、やっと私を見てくれるの。 心から命乞いをしてくれるの。 一瞬嬉しい。 指に込める力は変わらないけど。 けれど、それも飽きちゃった。 私の目には朱がこびりついてしまった。 私の耳には銃声すら響かなくなってしまった。 鉛玉も、これでおしまい。 だから、 次に銃口が向くのは、 私のこめかみ。 |
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